「ボッティチェリとルネサンス-フィレンツェの富と美」感想を書いてみる!

さてさて、

先日、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている『ボッティチェリルネサンス-フィレンツェの富と美』展に行ってきた時のお話しをしますね♪

 

私はもともとは美術や芸術に疎いんですけれど、ここ1年ちょっとでしょうか、興味を持ち始めまして、最近では国内・海外の美術館を訪れることが日々の癒し、いや、生きる喜び、動物でいうところのアレですね、人参をぶら下げないと走れない的な、一種のエサになってきております、はい。

 

海外の美術館や旅の話しはまた後日させていただくということで、さて本題ですね。

 

ボッティチェリ。(行く前のお話です)

えーっと言うまでもなく、はじめはボッティチェリと聞いても私はピンと来ず、作品を見て、ああ、あのお方♪ あらら素敵じゃないの、という感じですね、ええ。有名なのはあれです、そう『ヴィーナスの誕生』です。一度位は教科書やなんかで見たことがあるんじゃないかと♪  だたね、「ヴィーナスの誕生」や「春」あたりは見てもあららお上手ってな感じなのだけれど、マリア様だとかキリスト、洗礼者聖ヨハネあたりにキャンバスいっぱいにドドンと登場されちゃうといきなり宗教色が濃くなって急におなかいっぱいって感じになっちゃうのですよね。なぜなら、私はカトリックでもプロテスタントでもないし、聖書だって読んだ事がないのだから…

 

そういうわけで、

いわゆる宗教画と言われている分野は食わず嫌い的な苦手意識がございまいした。

きっと行っても、ああああ〜、へええええ〜、で終わって帰ってくるものだと思っていました。

 

それがですね、

率直な感想を申しあげると、

 

なかなか満足できるじゃない、

と。

 

というのも、

宗教画ドドドドんという感じというよりは、作品の見せ方が上手いというんでしょうかね、このあたりは主催がよく考えんたんだろうともとれるような、時代背景やなんかを踏まえて流れを持たせて一品一品を掲示してくれてるいるところ、そして作品からほとばしる繊細な筆づかいや色彩のタッチはさることながら、額縁も高そうなそれはそれはまあ素晴らしい額に入れられているものだから、それらを踏まえて絵のもつ力、魅力といいますかいわば価値なんかを勝手に想像していたわけです、はい。

 

わりと入ってすぐのところに金貨があしらわれている額縁もございました。

 

作品はというと、

「受胎告知」が思っていた以上に大きかったなと。一体どうやって輸送したんだろうだなんて空想してしまいました。

 

門外不出らしい「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」はイメージ通りという感じ。これだけ透明なケースに入れられていました。期間限定公開だそうです。

 

意外と良かったのが「ヴィーナス」でした。これはあの「ヴィーナスの誕生」のヴィーナスだけが来ていたんですね。ヴィーナスさん、大きくて綺麗でなんだか妖艶な雰囲気を纏っておられました。この人が貝の上に乗って、、、などと想像するだけで、いつかウフィツィ美術館へ行って実物にお目にかかりたいと思うのでした。

 

あとは作品全体を通して思ったのが、美しい柔らかさのなかにも目が象徴的というか全てを見透かしているような表情ですね、このあたりの生々しさのようなものが、ボッティチェリの描く人物なのかな、と思いました。

 

海外では大人気というだけあって、ボッティチェリの作品は数ある宗教画の中でも唯一無二の存在という気がいたしました。

 

◆プチ雑学

フィレンツェで隆盛を極めた芸術家にとって切っても切り離せないのがメディチ家の存在ですね。

銀行業やなんかで富を築き莫大な財産を手にしたメディチ家は自分たちの邸宅に飾るために芸術家に絵を描かせ、芸術家達はパトロンの存在のおかげで絵の質を追求することができました。こうして生まれたのがルネサンス芸術だそうです。

聖書では当時、高利貸しで稼いだお金は悪いものとされており、メディチ家はそんなイメージを変えるために芸術への投資を行なったとも言われています。

ボッティチェリも支援を受けた1人でした。どうやらダヴィンチもそのようです。

 

 

いかがでしたか?

 

興味を持たれた方は是非展覧会に行かれてみて下さいね^o^

 

ちなみに、

ボッティチェリ

これは本名ではないそうです。

 

peko